図1.明所コントラスト比を1200対1に高めた液晶テレビ「REAL」(写真は52型の「LCD-H52MZW75」)
図1.明所コントラスト比を1200対1に高めた液晶テレビ「REAL」(写真は52型の「LCD-H52MZW75」)
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図2.「REALINK(リアリンク)」機能を搭載し,液晶テレビ「REAL」との連携を深めたDVDレコーダー「楽レコ」(写真はHDDの記録容量が400Gバイトの「DVR-DV745」)
図2.「REALINK(リアリンク)」機能を搭載し,液晶テレビ「REAL」との連携を深めたDVDレコーダー「楽レコ」(写真はHDDの記録容量が400Gバイトの「DVR-DV745」)
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 三菱電機は,液晶テレビ「REAL」の新製品として「MZW」シリーズ3機種を発表した(図1)。一般的なリビング・ルームの明るさに相当する照度200 lxの環境下における明所コントラスト比は1200対1となり,従来比2倍以上になったとする。画面サイズは40型,46型,52型。画素数は1920×1080画素であり,いわゆるフルHD表示に対応する。2007年10月21日から発売する。価格はオープンだが,市場想定価格は52型品が55万円,46型品が45万円,40型品が38万円前後とみる。同社の液晶テレビはこれまで46型までが最大だったが,「薄型テレビの市場ニーズに合わせて52型品を投入した」(三菱電機)という。

 明所コントラストを高めるために,偏光板の表面に外光の映り込みを軽減するLR(低反射)コートを施した。液晶パネル表面の反射率は1.8%程度になり,従来品と比べて1/2以下になったとする。従来は,偏光板の表面に凹凸を形成して外光の映り込みを抑えていた。しかし,外光反射によって画面に表示した黒色が浮いてしまい,これがコントラスト比を低下させていた。液晶パネルの色再現範囲は従来品と同等のNTSC規格比102%である。

 今回の製品は,画像処理エンジン「DIAMOND Engine PRO II」を搭載する。前後の画像フレームを基に補間フレームを作製・挿入することにより,毎秒60コマで送られてくる映像を120コマで描画する倍速表示が可能になった。

「REALINK」機能で液晶テレビとDVDレコーダーの連携を強化


 三菱電機はまた,ビデオ一体型DVDレコーダー「楽レコ」シリーズ2機種も発表した(図2)。液晶テレビREALとHDMIで接続することにより,REALや楽レコのリモコンを使って簡単に録画ができる「REALINK(リアリンク)」機能を搭載する。1回のボタン操作で,追っかけ再生ができる「番組ポーズ録画」機能や,視聴中の番組をDVDレコーダーで録画できる「一発録画」機能を備える。HDDの記録容量が400Gバイトの「DVR-DV745」は2007年9月21日から,250Gバイトの「DVR-DV735」は2007年9月1日から発売する。価格はオープン。市場想定価格は,DVR-DV745が11万円,DVR-DV735は10万円前後とする。

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